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今久保 隆博
Asian LABO代表
奈良県出身のサッカーの指導者。24歳から20年間名古屋グランパスエイトで、育成年代からトップチームまで全てのカテゴリーの指導を経験。独立後はフリーランスとして活動し、日本と中国でクラブ運営、指導者育成に携わる。2019年にAsianLABOを愛知県岡崎市に設立。2020年よりスクール運営やイベント企画など、青少年育成事業、社会教育活動を本格的に開始。

自立型の学習環境を整備せよ【教えすぎない指導】

一方向のやりとりで、子どもは指示待ち状態になっていませんか?スポーツの活動現場にいても、その光景を見ないことはありません。

指導者から与らえたことを忠実にこなそうと、子どもたちは一生懸命に努力しますが、予期せぬ変化やトラブルが生じた時、子どもたちは途端に行き場を失ってしまいます。そんな時、指導者は「そんなことくらい分からないとダメだな」と言います。

断言します。そんなことを分からなくさせているのは、私たち指導者の責任です。

前回に引き続き、セミナーで得た内容をみなさんへお伝えします。

目次

教えすぎず対話で育てる【自立する学び】

子どもが学ぶ環境で、議題について友達どうしで相談したり、教材なども自分たちで選んで勉強すると、誰ひとり先生に文句を言わないです。

あたりまえですよね、与えられてないので。

自立型の学習環境では、自分たちで学ぶことが基本なので、文句を言っている暇はありません。

問題解決も、自分たちでいろんな取り組みをしながら、着実に経験を通して学びながら、解決していきます。

人に訊く。訊くことによって分かる。また、人に教えることによって、得るものがある。
訊く:「問う」「尋ねる」の意。

この体験をすることによって、学びがはるかに効率的で、スピードが上がっていきます。

自律、対話、創造

私たちの学校で、教育目標として設定された3つの項目です。

■自律:自ら考え、判断し、決定し、行動する
■対話:多様性を尊重し、対話を通して対立・ジレンマを解決する
■創造:問題を解決するために情報や技術等を活用し、新たな価値を生み出す

これら3つの項目を実現するために、時間をかけ子どもたちに様々なスキルを身につけていきます。

対話

人が集まって議論する時に必ずといっていいほど、ぶつかり合いや対立がおこりますよね。

そのような、意見が対立する中でも、他者との対話を通して共通の目的に向かって解決していくことが大切です。

日本はどうしても思いやりに偏りすぎて、仲良くさせようとする傾向にありますが、そこから問題解決のスキルは生まれません。

共通の目的を見つけ出すということは、情緒的に仲良くする(妥協する)ということではありません。

違っていることがあたりまえと捉えることができる能力を身につけ、対話を通して、それをどうやって同じ目標に向かって議論を進めていくかがとても重要です。

主体性で得る、問題解決のサイクル

自分で解決しようとする、主体的な行動習慣を得ると、身の回りの疑問や課題に注目するようになってきます。

疑問に注目するようになると、自ら仮説を立て考え始めます。スポーツだと、こう動けばこうなるかもというような行動のイメージですね。

その仮説をもとに何らかのアクションを起こせば、下にある問題解決のためのサイクルが出来上がります。

  1. 疑問・課題に注目する
  2. 仮説を立てる
  3. 実験・観察・データ・資料から検証
  4. アクションをおこす

しかしよく考えてみると、上の4つのサイクルは大人が与えていることが非常に多いことが分かると思います。

与えているにもかかわらず、4のアクションから得られた結果に対して、子どもたちに責任を負わせることが多くなってませんか?

私たちは大人は、良かれと思って子どもたちに与えていることが、結果的に型にはめていく教えをしている可能性があることを知っておく必要があります。

まとめ

「子どもがどうしたいのか言ってくれない」「何がしたいのか分からない」「自分からやろうとしない」という言葉をよく耳にします。私生活の中で、子どもとコミュニケーションを交わす機会もあると思いますが、それが「対話」つまり、思考の交流が行われていないことも多いのではないでしょうか。家族であっても、お互いに違う意見に対し議論し合うことは少なく、議論になったとしても、一方通行となりがちで、結局は大人の意見を押し通すことも多くなりがちです。

私たち大人世代の人間も、与えらえる教育を受け続けてきました。そこが話し合いの場であったとしても、意見することができず、最終的には同調圧力に屈し、なんとなく決められたことを受け入れることが多かったはずです。だからといって今の子どもたちに、このような習慣を押し付けることは、正直時代遅れと考えるべきです。「まだまだ若いから」という大人の考えを改め、若い世代の個性を尊重し、その能力を引き上げていく教育がこれからの時代に必要だと考えます。

@次回は「好きなことが見つからない子どもたち」をお伝えします。

この記事を書いた人

奈良県出身のサッカーの指導者。24歳から20年間名古屋グランパスエイトで、育成年代からトップチームまで全てのカテゴリーの指導を経験。独立後はフリーランスとして活動し、日本と中国でクラブ運営、指導者育成に携わる。2019年にAsianLABOを愛知県岡崎市に設立。2020年よりスクール運営やイベント企画など、青少年育成事業、社会教育活動を本格的に開始。

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