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今久保 隆博
Asian LABO代表
奈良県出身のサッカーの指導者。24歳から20年間名古屋グランパスエイトで、育成年代からトップチームまで全てのカテゴリーの指導を経験。独立後はフリーランスとして活動し、日本と中国でクラブ運営、指導者育成に携わる。2019年にAsianLABOを愛知県岡崎市に設立。2020年よりスクール運営やイベント企画など、青少年育成事業、社会教育活動を本格的に開始。

自由旅、子どもだけの36時間【夏あそび学校】

なにもかも忘れて、時にはあそびに出かけてみよう。

大人のアドバイスも、計画表が無くても大丈夫。子どもたちには、自分で決断できるチカラがあります。なんにも出来ないからじゃなく、なんでもやらせてみてください。

子どもが自分で決めた、はちゃめちゃな行動の裏側には、すごいアイデアが隠れていることがあります。

私たち大人の狭い考え方の世界に、子どもを閉じ込めてはいけません。他人と比較する必要もありません。

9歳の子どもでの自分でできること、たくさんあるはずです。そのためには、なんでもいいです、小さなことでもいいから、自分で決断する習慣を身につけることが大切です。

大自然編

ノープランの川あそび。到着した瞬間から靴を脱ぎすて川に入る子どもたち。自分たちでグルーピングもしました。魚が捕まえられない下級生に、とった魚を持たせてあげてました。

ハイキングには十分注意しながら、安全な道をたどり、頂上まで。小さな子に、手を差し出す上級生の姿には逞しさも。

生活編

あーだ、こーだと議論しながら食材選び。食卓の準備も片付けも、すべて自分たちで。正直、大人が口を出せる雰囲気は、どこにも見当たりません。

大人はいっさいアドバイスを送ることはありませんでした。朝食の時間も、片付けの指示もしていません。でも、上級生が自ら動き、下級生たちがなにをすべきか、感じとっていました。

やればできる。やれないと思い込んでいるのは、私たち大人です。そんな思いは、子どもの成長にブレーキをかけているかもしれません。

小旅行編

旅の途中で無くしたものも、後悔した事もたくさんありました。自分のことだから、自分で責任をもって行動することは大切だと伝えました。

わからなければ、誰かに聞く。できないことがあれば、誰かに助けてもらう。そして、困っている人がいたら、見て見ぬふりをしないこと。

人と人のつながりが、薄くなっている時代だからこそ、人の痛みを感じ、手を差し伸べる勇気ある子に育ってほしいと願っています。

夏あそび学校、合計移動距離は500キロ。大人が学ばされる、とても楽しい旅でした。

この記事を書いた人

奈良県出身のサッカーの指導者。24歳から20年間名古屋グランパスエイトで、育成年代からトップチームまで全てのカテゴリーの指導を経験。独立後はフリーランスとして活動し、日本と中国でクラブ運営、指導者育成に携わる。2019年にAsianLABOを愛知県岡崎市に設立。2020年よりスクール運営やイベント企画など、青少年育成事業、社会教育活動を本格的に開始。

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