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今久保 隆博
Asian LABO代表
奈良県出身のサッカーの指導者。24歳から20年間名古屋グランパスエイトで、育成年代からトップチームまで全てのカテゴリーの指導を経験。独立後はフリーランスとして活動し、日本と中国でクラブ運営、指導者育成に携わる。2019年にAsianLABOを愛知県岡崎市に設立。2020年よりスクール運営やイベント企画など、青少年育成事業、社会教育活動を本格的に開始。

子どもの選択肢は?【部活問題】

いま話題の部活動改革について、令和2年9月にスポーツ庁から出された資料「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革」【本文】より、資料の全ての項目について本文の内容を要約し、要旨をわかりやすくまとめました。

ぶっちゃけあまり面白い内容ではありません。でも、これからの部活動の方向性がなんとなく理解できる内容です。今小学6年生のお子さまをお持ちの保護者の方は、読んでも損はしない内容だと思います。

目次

子どもの選択肢は?【部活問題】

*そもそも部活動ってなんだ?部活動ってなんのためにあるの?についての説明です。

  • 学校教育の一環
  • 教科学習とは異なる集団での活動を通じた人間形成の機会/多様な生徒が活躍できる場
  • 法令上の義務として求められるものではなく、必ずしも教師が担う必要のない業務
  • 教師の献身的な勤務によって支えられている(長時間勤務の要因/指導経験がない教師には多大な負担)

改革の方向性

*改革の対象と、どの部分を改革しようとしているのか?の説明です。

  • 公立学校における働き方改革の視点も踏まえ、主として中学校を対象とし、高等学校についても同様の考え方を基に部活動改革を進める。
  • 休日に教科指導を行わないことと同様に、休日に教師が部活動の指導に携わる必要がない環境を構築する。
  • 生徒の希望に応えるため、休日において部活動を地域の活動として実施できる環境を整える。

具体的な方策

  1. 休日の部活動の段階的な地域移行(学校部活動から地域部活動への転換)
  2. 合理的で効率的な部活動の推進(合同部活動の推進)

*具体的な方策については、資料に細かく書かれているので、本文下の「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革」をクリックして読んでみてください。複雑な内容で、少し分かりにくい部分があると思いますが、その部分についてはまた次の機会に記事を掲載する予定です。

まとめ

以上の方策は、部活動改革のゴールではなくマイルストーン(中間目標地点)である。

部活動は生徒にとって教育的意義の高い活動である一方で、教師の献身的な勤務に支えられており、もはや持続可能な状態にあるとは言えない。部活動は、全てを学校の教師が担うのではなく、生徒への指導等に意欲を有する地域人材の協力の下で、生徒にとって望ましいスポーツ・文化活動を地域が支えていくことが求められる。

このような部活動改革は、地域や活動内容によってそれぞれの部活動の状況が異なることを踏まえれば、各地域で実践研究を行いながら、段階的に着実な取り組みを進める必要がある。この改革には、関係者の意識改革が不可欠であり、その際、国、地方自治体、学校関係者がそれぞれの役割を果たすことにより、今回の部活動改革が結実するものと考える。

その上で、今回の部活動改革の成果や課題も見極めながら、地域人材の協力を得て、生徒にとって望ましい部活動の実現や、学校の働き方改革を通じた学校教育の質の向上を図るため、部活動ガイドラインの改訂を含め、更なる取組を進めることが関係者の責務であり、休日の部活動の段階的な地域移行は、そのための第一歩である。


「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革」(全文)

この記事を書いた人

奈良県出身のサッカーの指導者。24歳から20年間名古屋グランパスエイトで、育成年代からトップチームまで全てのカテゴリーの指導を経験。独立後はフリーランスとして活動し、日本と中国でクラブ運営、指導者育成に携わる。2019年にAsianLABOを愛知県岡崎市に設立。2020年よりスクール運営やイベント企画など、青少年育成事業、社会教育活動を本格的に開始。

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